ねこブーム
ねこの過剰供給が凄まじい。
昨今のねこブームに加え、昨日2月22日はねこの日だった。
メディアはこぞってねこを扱う。
テレビをつければ、ねこが舞う。
パソコンを立ち上げれば、ねこのニュースが飛び交う。
スマホの通知は、ねこの動画で埋め尽くされる。
ねこねこねこ。
どこまで行ってもねこねこねこ。
先に断っておくけども
俺はねこが大好きだ。ねこ狂いと言っても良いかもしれない。
しかし、ねこが好きだからこそ思う。
ねこブームってなんだ?
言うなれば生まれてこの方26年間ずっとねこを追い続けてきた。
ねこが嫌いな瞬間なんて一瞬もなかった。
波なんてないのだ。言ってみればずっとねこブームなんだ。
しかし世間では一定期間ごとにねこブーム、いぬブームを繰り返している。
つーことは期間ごとに流行りに応じてねこ派、いぬ派と鞍替えしてる連中が
結構な数で存在するというわけで
そんなヤツはねこ好きもいぬ好きも騙る資格はない。
強いて言うならば流行り好きだ。
そんなわけでねこ好きだけど昨今のねこブームは
結構冷ややかな目で見てたわけ。
いや、確かにテレビに出てるねこちゃんは可愛いよ。
でもなんつーかな、ねこってこうさ
ねこですよー、見なさいよーって見せられるもんじゃないよね。
帰り道とかでこっちからバリバリ探しに行ってさ
ちょっと遠目にそのお姿を拝見できるんだけど
近づこうとしたら瞬時に逃げてく。それでも幸せ。
たまーに人懐っこいねこちゃんに運よく巡りあって
足元にすり寄って来た日にはもう天にも昇る気持ちで
何もかもを忘れ一心不乱にもふもふする。
そういう存在なわけ。
俺みたいな下賤な民が気安く近づける存在じゃないわけ。
でもそこにこそ猫の魅力があると思ってる。
たまにねこ成分が不足したら、こっちから動画を探しに行く。
ねことはこちらから獲得しにいくものであって
決して供給されるものではない。
それをメディアは猫出しときゃ数字獲れるだろみたいな
あからさまに下賤な考え方でねこを大量供給してくる。
そうじゃない。
ねこ出しとけば良いみたいな番組を目にすると本当にうんざりする。
それが昨日はねこの日だったこともあって顕著に出てた。
地方局の夕方のニュースですらねこに溢れ
天気予報ですら
「明日は変わりやすい猫の目天気です♪」
つって猫のイラスト出してきやがった。
俺はすぐさまチャンネルを変えた。
したら違う局の天気予報のお姉さんが
「明日は雨ですが、さて、ねこが○○を洗うと雨が降ると言われています!さてどこでしょう?」
つってCMまたぎやがった。
駄目だ、ねこが気安く扱われ過ぎている。
ねこブームなんて早く終わればいいのに…。